新型コロナウイルスの影響で、ストップしていた工場監査が6月より再開いたしました。まだ、調整が難しい工場もありますが、随時報告していきたいと思います。
6月実施総数 : 4工場
実施結果 : B 評価 2工場、D 評価 2工場
D評価の2工場については、HACCP認証取得に向けての帳票類整備不足がそのまま評価結果につながってしまった。今回の監査結果を踏まえ、HACCP認証に向けての取り組みを推進して次回の結果につなげていただきたいと考えています。
結果指標
◆ A評価:工場で問題は見当たらない。クレーム発生率は低い ◆ B評価:若干の指摘事項はあるが、リスクとしては低い ◆ C評価:指摘事項を早急に改善しなければ、クレームに直結する可能性が高い ◆ D評価:工場および会社として、早急に改善に向けた取り組みが必要 ◆ E評価:早急に改善できなければ、取引先として再検討
今回、実施した工場から1件取り組みをご報告いたします。
愛知県にある製造工場で、医療福祉系および配食系に強いメーカーです。ニッショクでもNS商品(全国版)やNSM商品(地域版)でお世話になっています。 当日は、「野菜と豚肉の炊き合わせ」の製造工程に立ち会い、監査を実施しました。
結果は、総合評価Bですが、同行した検査機関の監査担当者もA評価にするか迷うほど、しっかりと管理が行き届いていました。
愛知県のHACCP認証を取得し、マニュアルも完備され工場の清掃状況や帳票も問題ありませんでした。今回、A評価としなかった理由は、ルールから逸脱した場合の対応に若干の不備が見られたためでした。HACCPにおいて、CCP設定やマニュアルなど作成し、正しい方法で危害をコントロールすることは必要ですが、イレギュラー発生時の取り決めも重要とされています。いち早く状況を改善し、正常の工程に戻すことにより廃棄リスクを低減させますし、品質低下防止にもつながります。直接的なリスクではありませんが、より高度な管理を目指していただくために、B評価となったようです。
★ 異物混入に対する意識も高く、いろいろと工夫されていました。
(複数人の確認で隠れた異物を取り除いています。以前より増員しているそうです)
(金属探知機による見えない異物もチェック)
こちらのメーカーですが、今回で3回目の監査実施となりますが、毎回指摘事項に対し、真摯に対応していただいており、ニッショクとしても信頼のおけるメーカーの1つとなります。今回の指摘事項の改善と、日々の改善サイクルを実践し、次回はA 評価となるよう期待しています。