厚生労働省は、輸入された中国産のニンジンから基準値を上回る農薬「トリアジメノール」が検出されたとして、検査命令が出されました。今後、中国産のにんじん(加工品を含む)を輸入する際には、農薬の残留検査が義務づけられることになります。
同省では、6月に入り、検疫所におけるモニタリング検査の結果、中国産にんじんから基準値(0.1ppm)を超えるトリアジメノール(農薬 殺菌剤)を検出した事例が2例見つかったことから食品衛生法に基づき検査命令を実施すると発表されました。一部はすでに流通していますが、人体の健康に及ぼす影響はないとのことです。
検査命令とは・・・・
輸入時の自主検査やモニタリング検査、国内流通段階での収去検査等において法違反が判明するなど、法違反の可能性が高いと見込まれる食品等について、輸入者に対し、輸入の都度、検査を実施を命じる制度です。検査の費用は輸入者が負担し、検査結果判明まで輸入することができません。検査命令の対象となっている食品は、全輸出国で17品目、31カ国・1地域で69品目となっています。(平成28年4月1日現在)
【 厚生労働省HPより 】
取り組み
弊社では、自社ブランドであるNS商品に中国産の冷凍野菜を使用しているアイテムが多数あります。
今回の農薬の件は、厚労省でも健康に及ぼす影響はない (体重 60kg の人が毎日 1.8kg 摂取し続けても問題ない) としていますが、みなさまに安心してご使用していただくために、現在流通している全アイテムについて、① 産地の状況、② 加工工場の検査結果について至急の調査を実施致しました。
現時点でカット野菜(ダイス、千切、短冊切り等)につきましては、ポジティブリストではありますが、トリアジメノールを含む農薬の使用基準をクリアしていることが確認できています。
今後、加工品につきましても調査を継続し、安心してご使用していただけるNS商品の提供に取り組んで参ります。